『技』を結集! 工藤貴久作“葉取らずりんご”
一枚の葉っぱも摘み取らず、反射資材を使って無理に着色を促すことをしなくてもご覧の通りしっかりと着色します。(因みに写真は日光が当たりにくい北側の枝になったりんごです) 私も取り組んでいる、"葉取らずりんご"は見た目よりも味をもとめる消費者にだんだん知られるようになって来ました。 私は、いくらか葉っぱを摘み取って果実全体に着色させる栽培方法も行っていますが、そうした栽培と"葉取らずりんご"の栽培方法では大きく違うことが一つあります。 それはかなり微妙な話になるのですが"葉取らずりんご"を作る場合は、通常の栽培方法よりも樹勢を1〜1.5割分くらい落とすということです。 りんごは樹全体の樹勢が強い場合はもちろんのこと、一本ごとの枝の樹勢によっても果実品質に違いが出てきます。 勢いの強い枝は、一般に果実は大きくなる傾向にありますが、色の着き具合が弱く、果肉の硬さや味のコクがイマイチと思っています。 ですから、樹勢をコントロールする一番の栽培管理である剪定作業の際は、写真のような枝齢を重ねて伸びすぎずに圧縮した枝を作るように心がけています。
毎年年間を通じて、たくさんのりんご生産者が私の園地に視察にいらしてくれていますが、 一見、樹が弱ったように見えるという方や、『こんなに枝がついているのだから色が着くはずがない』とか『反射資材も無しに色が着くはずがない』とか『隠れたところで取っているのでは』とういうかたもおりますが、 収穫時期に来られた方は皆驚いた様子です。 なぜ色が着くのかは、ひと言でいうと、"よく働く小さい葉っぱがたくさんついている"ということです。 こうした葉っぱは一見りんごにとって日陰になると思われがちですが、着色にとってほとんど影響はありませんし、むしろ"味のコク"を深めるという点でも大きな働きをしてくれます。
写真は収穫時期に霜が降りた状態です。葉っぱの縁や果実表面もうっすらと白くなっています。
圧縮された枝と、よく働くたくさんのちいさな葉っぱ、そして、適度な霜などの低温が写真のような霜降り状態の蜜入りりんごを作ります。 |
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